【リップカレント】

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海コラム

コラムニスト: 岡 弥生

Vol.11 【リップカレント】

細くても、超強力パワー 

出会ったら横に逃げるべし


ジョー:夏も終わったけど、今年も水の事故って多かったなぁ。

ほとんどが海水浴中の事故で、あまりダイビングとは関係ないけど、

他人事じゃないよ。


マリン:同感……。


蝶々夫人:リップカレントに巻き込まれたとおぼしき事故もあったわね。


:リップ〜カレント??


:忘れちまったのかよ。OWの講習でも習ったはずだぜ。

「離岸流」と言えば思い出す?


:あ〜〜〜、なんだっけ?


:海岸で発生する沖へ向かう流れよ。

とても強い流れで、たとえオリンピックの水泳選手でも、

この流れに逆らって泳ぐのは不可能だと言われてるわ。


:ひぇっ! そんな流れにつかまっちゃったら、もう一巻の終わり!?


:そう慌てるなよ。

トラブルが発生したら、まずは落ち着けって、講習でも習ったろう?


:流れに逆らって泳ぐと、あっという間に体力を消耗してしまうから厳禁。

でもね、じつはこの流れは幅が意外と狭いのよ。

せいぜい10〜30mくらいなの。


:だから、流れに対して垂直、岸と平行になるようにがんばって泳げばいいのさ。


:でも、いつその流れにつかまるかわからないなんて怖いわ〜。


:陸上や水面からその流れが見えることもあるわよ。

両側で波が立っているのに、その間だけ波が砕けていない所は要注意ね。


:むしろサーファーはそのリップカレントを使って、沖へ出るらしいぜ。


:流れをうまく利用するわけね。ダイビングではドリフトがそのスタイルかしら。


:そうね。ただ潮の満ち引きによってかなり強い流れが発生するし、

水中では平行だけじゃなくて、垂直の流れもあるから気をつけて。

複雑な地形や豪快なドロップオフの近くでは、思いがけない流れもあるわ。


:オレもダウンカレントにつかまったことがあるぜ。

突然耳が痛くなって、水深が深くなったのに気づいたってわけさ。


:で、どうしたの?


:ダウンカレントも幅は狭いから、まず落ち着いてBCに給気。

それから横切るように泳いで無事抜け出したってわけさ。


:とにかくいつどこでどんな流れが発生するかを熟知している

現地ガイドさんの事前説明をしっかり聞いておくことね。


:マリンレジャーは安全第一!ね。




ほし店長