石垣島でサンゴを極める[後編]

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コラムニスト: むらいさち
Vol.19 石垣島でサンゴを極める[後編]


元気なサンゴ礁には、
魚もたくさん集まります♪

最近水中ライトを見かけないな〜と思ったら、鳥取の海の底で発見されて、自分のゆるさに改めてびっくりした、むらいさちです。
さて、今月はサンゴ撮影の後編になります。前回はどちらかというと、基礎的なお話でしたが、今回はもうちょっと踏み込んで、構図などのお話も織り交ぜていこうと思っています。
僕が水中で一番好きな被写体は、サンゴです。やはりサンゴの成長状態というのは、そのまま地球がどのくらい元気なのかがわかるバロメーターだと思うのです。元気なサンゴに出会えると僕もたくさんの元気をもらえるし、うれしくてワクワクしちゃいます。そんな元気なサンゴを撮影して、多くの方に見てもらいたいですね。そして「このサンゴを守ろう!」という意識が芽生えるとうれしいですね♪ そのためにも、ステキなサンゴ写真を撮れるように頑張りましょー!
では、今月もゆるフォトスタートです!!(月刊ダイバー2014年7月号掲載)

サンゴはもともと動きのないもの。色とりどりでとても美しいのですが、そのまま写してしまうと、なんだかのっぺり……。構図などちょっと変化をつけるだけで、動きのあるような写真になります。実際見てみましょう。

これは正面からそのまま写したもの。確かにきれいなのですが、立体感がなく、なんだかのっぺりとした印象。

ちょっと斜めから写すことによって、動きを出してみました。斜めにすると奥行きが出て、手前のサンゴを大きくすることで、立体感も出ています。こうしたちょっとの変化でも、写真に対する印象は大きく変わります。せっかく出会えたステキなサンゴ礁、その魅力を上手に伝えたいですね。

浅い水深で撮影しているので、波がかかっています。そのおかげで幻想的で動きのある写真になりました。ただ写すのではなく、ちょっとアクセントを付けてあげると印象はだいぶ変わりますね。

目の前に広がるサンゴ礁、目に入ったステキな光景を写真に収めようとするとワイドレンズでの撮影が多くなると思います。その気持ちはとてもよくわかります。でも、いろいろ撮影してその気分が落ち着いたら、マクロレンズでサンゴのアップを写すのも楽しいものです。サンゴは色も形もいろいろあるので、意外とはまります(笑)。

まずはマクロレンズで撮影。よく見ると色合いも形もおもしろいことに気づきます。遠目で見ることが多いので、意外と新鮮に感じるかもしれません。

次に真上から撮影してみました、こうやって写すとデザイン的になり、おもしろい絵になります。よく見ると、お花がたくさん咲いているようで、とてもかわいいんですよー。

今度はちょっと斜めから。真上から撮ると立体感はなく、デザイン的でしたが、ちょっと角度をつけると立体感が出て、リアルな感じがします。どちらかというと生態写真に近いような。時間があれば、ぜひアップのサンゴの姿も撮影してみてくださいね。

普段写真を撮っていると、手前のものにピントを合わせるのが基本になります。しかしピントの場所を変えていくだけで、写真の印象は変わってきます。それは、自分がこの写真でどのようなことを伝えたいかによっても変わってくるのです。撮影するときにそんなこともちょっと考えられるようになると、さらにステップアップできると思います。

まずは、何も考えずストレートに写した写真。これからちょっとイメージによって写真を変えていきます。

これは、サンゴもしっかり入れつつ、魚にピントを合わせています。気持ちとしては、サンゴも見せたいけど、あくまでもメインはそこに住む魚たちといった感じ。

これは、メインは魚たち。だけどこの魚たちは、サンゴに住んでいるんだよー、という情報だけ残した感じになります。サンゴが少ないぶん、写真に広がりも出てきますね。ちょっとの違いで見る人の印象はだいぶ変わるんです。画面の隅々まで意識してみましょう。

今回のまとめ

2回にわたってサンゴの撮影方法をやってきました。最初にも言った通り、僕はサンゴが大好きです。いろいろな海に潜っていますが、美しさという意味では、日本のサンゴ礁が一番だと思います。
浅い水深にカラフルなエダサンゴが密集している所は、意外と少ないのです。そんな世界に誇れるサンゴ礁を守っていきたいですよね。
ぜひステキなサンゴ写真を写して、多くの方に見せてあげてくださいね。それが一番の保全活動かもしれません。

コラムニスト

むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。6年目にして「ミラーレス編」へ。スタンスは変わらず「ゆるく楽しくミラーレス!」。

>>Official webサイト:muraisachi.com
>>月刊ダイバーで連載中

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