きせきのしま ジープ島でゆるフォト♪

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コラムニスト: むらいさち
Vol.22 きせきのしま特別篇


写真展のDMにも使った作品です。
島の小ささとサンゴがすごいよ〜というのを1枚で表現しています。

今回は「きせきのしま・ジープ島」で撮影した写真によるゆるフォトです。(むらいさんは、2014年9月に「きせきのしま」と題した写真展を開催し、同時に同タイトルの写真集を発売しています)ジープ島にはたくさんの素敵なシーンがあります、機会があればぜひ一度訪れていただきたい場所です。その中で、今回は水中シーンでの撮影方法をレクチャーします。ジープ島といえばサンゴ礁です。島をぐるっと囲むサンゴ礁は見事としか言いようがありません。
では、ゆるフォトスタートしましょう!(月刊ダイバー2014年10月号掲載)

僕がジープ島を「きせきのしま」と名付けた大きな理由の1つが、この島を取り囲むサンゴ礁です。今の時代、これだけ元気なサンゴ礁はなかなか見当たりません。ならばそれをきれいにぜひ写したいですよね? ちょっと目線を変えていくだけで写真の印象も変わっていきます。

こういった広い絵を撮るには広角レンズか、フィッシュアイレンズで。これは少し上から写し、どこまでも続くサンゴ礁を表現しています。

今度は水平方向にカメラを向けています。こうすると、サンゴ礁はもちろん、水面に反射した美しさも表現できます。バランスのいい構図で、人にも伝わりやすいですね。

今度はカメラを上に向けて撮影しました。こうすると、水面の反射が大きくなり、その美しさを表現する構図になります。こうなると、イメージ先行になります。反射した色や形がアート的で美しいですね。こうやって、ちょっとカメラを向ける方向を変えるだけで印象はがらっと変わります。1つの構図で満足せず、自分が気に入る構図を探してみてくださいね。

ジープ島でのダイビングスタイルはとてものんびり。あせらない、時間に縛られないのが、ジープスタイル。サンゴ礁にかわいいナンヨウハギの幼魚が見られたので、撮影してみました。ちょこちょこ動くので撮影は大変ですが、そこは時間をかけてじっくりと。きっといい瞬間に出会えますよ。

まずは1枚。とにかくかわいい! ピント合わせも大変ですが、どの魚にも癖があり、そして止まる瞬間があるんです。その瞬間を逃さず撮影。いい写真なんだけど、ちょっと背景がうるさいかなと感じ、もう少し撮影を続けることに。

サンゴの割合を少なめにして、ナンヨウハギが気持ちよさそうに泳いでいる構図にしてみました。奥行きを作ったので、広がっていく気持ちよさも表現しています。ただ、向きがちょっと気になる……。さらに撮影してみましょう。

待っていると、僕の存在にも慣れてきて数匹がサンゴの間から出てきたのでそこを狙いました。魚の体がなるべくサンゴにかからないように意識して、海抜きになるように写しています。気持ちよさそうでしょ?

島の周りをぐるっと囲むサンゴ礁、干潮のときには顔を出してしまうほど。浅瀬からちょっと深い水深までかなりの種類の美しいサンゴを見ることができます。島自体もかわいいので、まさに半水面には最適。最後は半水面の撮り方です。

撮影の狙い目は、干潮の時間。じつはジープ島では干潮と満潮が1日に1度しかありません。1度しかないということは、時間をかけて撮影できるということです。半水面にはちょっと失敗していますが、水面の反射がきれいですね。失敗から学ぶことはとても多いんです。

半水面写真は海が穏やかなときでないと、波がザブザブになるので撮影が難しいのです。少し波がある中、がんばって写してみましたが、なんだか中途半端……。

そこで縦位置に。カメラを縦にして撮影することによって、水中も陸も大きく入れることができます。この写真ならば、僕の伝えたいサンゴ礁に囲まれた島というのが表現できました。

今回のまとめ

今回は自分の写真展に合わせて勝手に「きせきのしま・ジープ島」特集にしましたが(笑)、いかがでしたでしょうか? もちろん、ジープ島に限らずどんな海でも応用がききますよね。その海にはその海に合った撮影方法があります。自分が感じたその場所の魅力をどうやって表現していくのか考えるのも楽しいものです。そんなことを考えるにはジープ島は最高です(なにもなくて……)。僕が大好きなこの島、ぜひ皆さんにも足を運んでもらえたらなと思います。

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A5版横長、80ページ
価格:1,080円 出版社:小学館

コラムニスト

むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。6年目にして「ミラーレス編」へ。スタンスは変わらず「ゆるく楽しくミラーレス!」。

>>Official webサイト:muraisachi.com
>>月刊ダイバーで連載中

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