ゆるフォト講座 宮城県女川でマクロ三昧編

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コラムニスト: むらいさち
Vol.25 宮城県女川でマクロ三昧編


色合いがとても美しいアサヒアナハゼ君。
ホヤの上で決めポーズ!

ノンアルコールビールを飲んでも、すぐ寝てしまうさちです……。
さて、今回は僕の大好きなエリアのひとつ、宮城県の女川町竹浦で撮影した写真でゆるフォトを行います。ここはボートがメインで、ポイントまでは5分くらいと楽なんです。水深は浅く、うねりや波の影響をあまり受けないので、フォト派ダイバーにはうれしい場所。じっくりのんびり被写体に向き合うには、最高の海なんです。
そこで暮らす生き物は、伊豆などではあまり見られない、北の海ならではの子が多く、ここに来ないと見られないクチバシカジカなどの珍しいお魚にも出会えます。
そして、なにより海の幸が美味しい!(笑) そういった理由で、僕はこの海が大好きですし、写真をやるかたにはお勧めの海です。 では、今回出会ったお魚を見ながら、ゆるフォト、スタートです!(月刊ダイバー2015年1月号掲載)

穏やかで被写体の多い竹浦の海は、のんびり撮影できるのがなによりもいい所。それなので、まずはノーストロボで撮影してみました。水中モードをオンにすれば、青カブリを防いでくれるので、見た目に近い色に写すことができます。ナチュラルな感じに写せる利点もあります。

この写真は「さち・わーるど」でも紹介したアサヒアナハゼ君です。色はストロボを当てたほうがきれいですが、こちらの方が雰囲気はある気がします。これは、好みや表現方法によっても違います。

小さいヒトデをかわいく写してみました。何気ない1シーンですが、ストロボ・オフのほうが物語性が出る気がして、僕は好きです。

黄色いギンポ君をアップで撮影。ストロボ・オフでも水中モードにしておけば、これだけの色を再現してくれます。ミラーレス一眼ならではの、ボケもとてもきれいですね。

東北にもサンゴがあります。これはとても小さくてかわいいウスマメホネナシサンゴという種類です。その群生を見ていると、中にギンポちゃんが住んでいました。このときに思ったのが、サンゴの中に住んでいる感を出したいということでした。

まずは、ちょっと引いて撮影。設定も何もしてないのでちょっと暗いです。そしてギンポちゃんが小さ過ぎてわかりにくいので、もっと寄ることにしました。

ぐっと寄ってみました。確かにギンポちゃんはよくわかるようになったけど、今度はサンゴの存在感が薄くなった気が……。

試行錯誤した結果、このくらいの距離感が自分の中ではしっくりきました。サンゴの中に住んでいるギンポ。どちらも主張し過ぎず、バランスが取れてますよね。

最後に、今回出会った女川のアイドルたちをご紹介しましょう。この海が好きな理由のひとつに、岩肌がピンクできれいということもあります。ピンクだと、撮るだけでかわいくなってくれるからです。背景の処理が楽ということにもなりますよね。

北の海ならではのアキギンポちゃんです。顔の模様がとても派手で、マスクマンのようでとてもかわいいのです。北の魚の方が、意外と派手だったりするんですよ。ょう。

じつは、女川では、通年見られるダンゴウオ。色は赤い個体よりは、ピンクの子が多いです。住んでいるのは海藻ではなく岩場なので、ユラユラせずじっくり撮ることができます。このブサカワ具合がたまりません!

やっぱりこの子は外せません、女川のアイドル・クチバシカジカ。日本でもこのエリアにしか生息しない、とても貴重なお魚です。このときは岩の奥にいて、なんとか写せたレベルでした。ゼンマイ仕掛けのように歩く姿もぜひ見てもらいたいです。

今回のまとめ

僕がずっと好きで通っている女川町竹浦の海。お世辞抜きに、写真が撮りやすく被写体も多く、大好きな場所です。僕は、じっくり被写体と向き合って撮影するスタイルが好きなので、水深が浅く減圧や残圧に怯えることなく撮影できるのが魅力です。機会があれば、ぜひ東北の海にも遊びに行ってみてください。
 じつは北の海は、寒いほうが魚が活発なんです。一番おもしろいのは冬の時期です。11〜12月にかけては、鮭の遡上の撮影もできたりします。こう書いていたら、また行きたくなってきちゃいました(笑)。

コラムニスト

むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。6年目にして「ミラーレス編」へ。スタンスは変わらず「ゆるく楽しくミラーレス!」。

>>Official webサイト:muraisachi.com
>>月刊ダイバーで連載中

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