TG-4でズームイン!

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コラムニスト:むらいさち

Vol.43 TG-4でズームイン!

メインイメージ

とても小さいのですが、
ホウキムシがひっそりお花のように咲いていました。
かわいかった〜。

だんだんと暖かくなり、今年もまたダイビングの季節が来ましたね。僕は1年中潜るので、いかに寒い時期を楽しむかが最近の課題です。でも、やっぱり暖かいほうがストレスもなくて楽しいですよね(笑)。

さて、今回は久々にコンパクトデジタルカメラで撮影してきました。使った機種はオリンパスさんのTG-4。通常はハウジングに入れて潜りますが、今回はハウジングには入れずにそのままの状態で潜って撮影してみました。TG-4は水深15m防水なので、深度さえ守れば十分楽しめます。

撮影地は湘南・葉山。葉山はビーチエントリーなので水深の調節が自分でできますし、浅い所でも楽しめるのが魅力でもあります。ダイバーの方ならご存知の通り、TG-4はマクロ撮影に強いカメラです。今回はマクロオンリーで撮影してきました。では、ゆるフォトスタートしたいと思います!

01.ギンポちゃんにズームイン!

葉山の安定感ナンバーワン! のギンポちゃん。動きが少ないですし、かわいいし、被写体にはとても向いています。顔の表情がいろいろ変わっていくので、会うたびに何度も撮影してしまいます。TG-4を使うなら「とにかく寄る!」を意識しましょう。

写真1

まずは1枚。大きさは小指の先くらい。とりあえずの1枚です。でもよく見る1枚。どこにいるかわかりません〜〜〜。逃げない魚にはぐっと寄ってみましょう。

写真2

水中モード/マクロで撮影した写真。ここまでしっかり寄れるといいですね。とてもコンデジとは思えないほどの画質ですね。これでも十分なのですが、さらに寄れるのがこのカメラの魅力です。

写真3

水中モードからこのカメラの特徴である、「顕微鏡モード」に変更。このモードにするとさらに寄ることができるんです!!! このドアップどうですか? そしてとてもきれいな写りをしていますよね。今回ハウジングを付けなかった理由のひとつに、ストロボがきれいに回るというのがあります。ハウジングの中だとストロボがいろいろと蹴られてしまうのですが、それがなければ光はきれいに回ります。

02.ウミウシにズームイン!

やっぱりマクロでじっくり撮るのなら、動きの少ない被写体をチョイスしましょう。正直、ミラーレス一眼に比べると、オートフォーカスのスピードは遅いです。でも、それはカメラの性能なので、無理してがんばるのではなく、自分のカメラの性能にあった被写体を写すことが大切だと思います。

写真4

これでも十分写っていますが、ただ写っているだけで、写真に臨場感がありません。こういったときはぐっと寄ってみましょう。

写真5

ここまで寄ると、立体感が出て、形もはっきりわかりますよね。こんな姿をしているんだな〜というのも伝わります。これも顕微鏡モードにして、超解像ズームを使っています。じゃあ、実際どのくらいの大きさかというと……。

写真6

僕の人差し指と比べると、大きさがわかりますよね……。全長2mmほど……。普通のカメラなら撮ろうともしないと思いますが、TG-4なら十分被写体になるんです。顕微鏡モードという名前の意味わかりました。今のカメラってほんとにすごいです。

03.泡にズームイン!

最後は、水深30cmくらいで見られる泡を撮影しました。海藻が光合成をして出した泡が太陽に照らされてキラキラ、とてもきれいなんです。小さすぎていつものダイビングでは被写体になることはないのですが、このカメラならば十分作品になります。さあ、チャレンジ!

写真7

まずは泡探しから。泡自体はどこにでもあるのですが、背景が黒かったり、数が少なかったり、いまいち気に入らないので、自分のお気に入りの泡をひたすら探します……。20分くらいウロウロして、この泡の塊を見つけ、撮影しようと決定。その中でさらにかわいいと思う子にぐっと寄ってみました。

写真8

2つが寄り添っている泡があったので、顕微鏡モードでクローズアップ。うっうん……。まあ、普通でしょうか……。なかなか目で見るように美しく撮るのは難しいですね……。

写真9

せっかくなので、さらに寄ってみました。ここまで寄ると、宝石のようなキラキラとした美しさがわかりますね。ですが、あまりにリアル感がないので、泡には感じませんね……。いつも成功するとは限りませんし……。海藻が終わりの時期だったので、背景がちょっと地味になりすぎたのが、いまいちの原因かもしれません。またリベンジしたいと思います。

今回のまとめ

今回は、コンパクトデジタルカメラで全編撮影しました。暖かくなり、今年は水中写真を始めたい! と思っている方も多いと思います。いきなりミラーレス一眼を買うのもいいのですが、僕個人としては、まずは小さなコンパクトカメラから始めることをお勧めします。コンパクトカメラである程度勉強してからステップアップしたほうが、上達も早いと思うからです。

「コンパクトは機能がね〜」と、よく聞くのですが、そんなことないよと言いたかったのもあります。何にせよ、カメラは楽しいです! そして、やるなら真剣にやったほうが楽しいです! ぜひ、今年の夏はチャレンジしてみてくださいね。

コラムニスト

コラムニスト

むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。スタンスは変わらず「ゆるく楽しく水中写真!」。

>>Official webサイト:muraisachi.com
>>DIVERで連載中

取材協力=ダイビングショップNANA
(DIVER 2016年7月号掲載)

ほし店長