女川の海でFanta Sea!

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コラムニスト:むらいさち

Vol.47 女川の海でFanta Sea!

メインイメージ

年中見られるダンゴウオ。このときは撮影していたら後ろからヒトデが迫ってきました。この後、ダンゴウオも慌てて逃げていました(笑)。

今年も台風に翻弄させられているさちです。今年の台風は初めてみるような動きが多いですよね。

さて、今月のゆるフォトですが、7月に行った僕の水中写真展『FantaSea』(写真集も発売中です!むらいHP見てね♪)の中に宮城県の女川町の海の写真も入っていました。最初は、海外をメインに考えていたのですが、撮影しているうちに、日本の海をちゃんと伝えたいと思い、撮影の後半は日本の海を中心に回りました。その中に僕が大好きな海の1つ、女川を入れたいと思い、出かけました。東北の海は暗いイメージがあるかもしれませんが、じつはとてもカラフル。栄養分が豊富な海というのがよくわかります。東北などの寒い海は、秋からが楽しくなるシーズン。寒いほうが北の魚は活発になるんです。この話もおもしろいですよね。ぜひこれからベストシーズンを迎える北の海に足を運んでみてくださいね。

ライン

01.東北にもサンゴがありますよ!

北の海は地味なんだべ?そんなこと思っていませんか?じつはそんなことなくて、むしろ伊豆などよりカラフルであったりします。そしてこんな寒い海にもサンゴがあるんですよー。名前はウスマメホネナシサンゴ(何度聞いても覚えられないけど...)。小さくてとてもラブリーなサンゴです。さあ、かわいく撮影してみよう。

写真1

直径は1cmほど。こうやって群生して生えています。これだけでもかわいいですよね。実際に見たらその小ささにびっくりするかもしれません。さて、これを作品に仕上げましょう。

写真2

マクロレンズで近くにぐっと寄って撮影。先端の丸がなんともかわいいです。小さいけどなんだか宇宙を感じませんか?言い過ぎかな...(笑)。さて、さらにFantaSeaふうに撮影してみます。

写真3

いろいろとじっくり見て回り、この部分が一番かわいいと思ったので、影ができないように気を付けてライティングをして撮影。ストロボも強めに発光してFantaSeaの世界に仕上げました。

ライン

02.ダンゴウオちゃんをFanta Seaに

女川の海では年中見られるダンゴウオちゃん。ここでは、海藻などに住む子と、岩場に住んでいる子の2種類に分かれます。海藻の子はけっこう動き回りますが、岩場の子はじっとしていて撮影しやすいです。では、撮影してみましょう。

写真4

やっぱり赤ちゃんはかわいいですね。願わくば黒じゃなければ...(それは言わないでおこう...)。さてここからFantaSeaに仕上げていきたいと思います。

写真5

なぜかこの岩場、僕が撮影を始めたらヒトデが激しく行きかう場所になりました...。交差点のようにあちこちから襲来してくるのです...。ダンゴウオちゃんは逃げ惑いますが、よく見ると地味だった背景に色が付きます。これを逃す手はありませんね。背景を意識して撮影しました。

写真6

正直地味な色のダンゴちゃんだけに、この背景は大助かり。ヒトデもダンゴちゃんを食べるわけではなく、眼中にない感じでドンドン進んできます。この撮影のあと、ダンゴちゃんは逃げまどっていました...。やっぱり写真に背景は大切ですね。

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03.地味じゃない?

女川ではよく見かけるキヌカジカ君。一見地味なのですが、写真に撮るととてもきれいな体色をしています。でも通常なかなかカメラを向けることはありません(地味だもの・・・)。でも、この時は派手な色の海藻の元にいました。こういう状況ならばこの子(ちょっと地味)でも、かわいく撮れるのでは?と、思い撮影してみました。

写真7

ただ撮るのではなく、角度を探しながら後ろの海藻とのバランスを考えます。これはこれでいいのだけど、ちょっと暗いのと、写真が普通過ぎるのが気になります...。

写真8

そこでちょっと明るく設定して撮影。ぐっと近づくと魚の表情が見えてきます。そうすると写真にもストーリーが出てきます。目のまわりの模様もとてもきれいですね。構図は決まったので少し粘って撮影してみます。

写真9

もっとおもしろい表情が撮れないかと粘っていると、気になったのかこっちを向いてくれました。しかもあくびをした瞬間にシャッターが切れたので、何かを話しているような印象に残る1枚に。最初の1枚に比べると、作品としてはだいぶおもしろくなりましたね。

コラムニスト

コラムニスト

むらい さちさん
プロカメラマンなのに、メカが苦手という致命的な欠陥があるが、だからこそメカが苦手な女性の気持ちがよくわかると勝手に思い込みこの連載をスタート。スタンスは変わらず「ゆるく楽しく水中写真!」。

>>Official webサイト:muraisachi.com
>>DIVERで連載中

協力=宮城ダイビングサービスハイブリッジ
(DIVER 2016年11月号掲載)

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