驚きのイカたち

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堀口和重の撮ったどぉ〜!ライトアップ獲物図録

コラムニスト:堀口和重
【最終回】  驚きのイカたち

今回は最近確認できた珍しいイカ、2種類を皆様にご紹介しますね。

まずは今年の2月、大瀬崎のライトトラップ中に見つかったイカです。

私自身、大瀬崎で約5年間ライトトラップを行いましたが、この系統のイカは初めて確認しました。東海大准教授の土屋光太郎先生のお話によると、漏斗近くの外套膜上に1列の軟骨条(粒の列)が認められるところからLeachia トウガタイカ属の1種の可能性が高いとのこと。

そして、こちらはこの3月、沖縄西表島でライトトラップの調査ダイビングを行ったときに現れた似たようなイカの仲間です。

ガイド仲間でもある〈西表島ダイビングサービス遊びなーら〉の平野正浩さんと3日間場所探しをして、一番潮通しのいいところでライトトラップを行ったときに現れました。
こちらも土屋先生に写真を見てもらったところ、眼に発光器の粒が出現しているところからホウズキイカ Liocranchia reinhardti の稚仔ではないかとのことでした。
目が飛び出しているようなところがユニークですね。どちらのイカの仲間も外洋性だったり、水深2000mにまで降りる種類もいたりと、いまだに生態がわからないイカたちなのです。

協力=東京海洋大学 准教授 土屋光太郎 
撮影協力=西表島ダイビングサービス遊びなーら

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さて、今回で約2年間連載させていただいた、「ライトトラップ獲物図鑑」のコラムは最終回となります。
ここ2〜3年の間に、ずいぶんと流行ってきたライトトラップ。全国各地から、「こんな物が撮れました!」と、さまざまな情報が入ってくるようになりました。私が始めた当初はやっているガイドの方も少なくて、情報もほとんどなく、見たものほぼすべてがわからないものばかりでした。
そんな中、たくさんの生き物の情報を教えてくれたのが写真家の阿部秀樹さんと峯水亮さんでした。またお2人の紹介で研究者の方々にも繋がりができ、今まで知らなかったさまざまな情報を教えていただくことができました。感謝しています。

私自身は、3月で〈大瀬館マリンサービス〉のガイドを卒業、今後はカメラマンとして活動していきます。また、なにかの機会に皆様にライトトラップ中に撮影した生き物をご紹介できればと思っています。今までご愛読ありがとうございました。

堀口和重

ライン

コラムニスト

堀口 和重(ほりぐち・かずしげ)さん
西伊豆大瀬崎の<大瀬館マリンサービス>でガイドとして勤務。好きな生物は、クラゲ類・幼生類・ホタルイカモドキの仲間などの浮遊系。水中写真家・阿部秀樹氏のライトトラップに影響を受け、3年前よりナイトダイビングが可能な日は撮影&ガイドを行っている。1986年生まれ。

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