コラムニスト:コスラエ太郎
Vol.110 コスラエ州政府観光局
コスラエ州政府観光局(2012年撮影)
レンウォー!(こんにちは!)
コスラエ太郎の南国移住記・第110話は、
コスラエ州政府観光局を紹介します!
コスラエ州政府観光局の事務所は
コスラエの伝統様式で建築されており、
茅葺(かやぶき)屋根、木の柱、
側壁にも植物が使われています。
コスラエの一般家庭や商店、事務所は
トタン屋根とコンクリートで建てられており、
コスラエでも伝統様式の建物は
この観光局の事務所以外には
なかなか見ることができません。
観光局の事務所内(2017年撮影)
先日、この事務所が閉鎖になりました。
老朽化が進み、屋根の一部が崩れ落ち、
いつ倒壊してもおかしくない状態になったためです。
修繕はせず、立て直すことになりましたが、
立て直す際はもう伝統様式ではなく、
トタン屋根とコンクリートの建物にするそうです。
私はこの伝統建築が好きですので、
伝統様式による再建築を強く希望しています。
しかし、近代的な高層ビルに慣れた人は
伝統を尊重し自然を使った建築に憧れても、
コスラエの人々にとっては
コンクリートと輸入資材を使った建物の方に
憧れを感じるのが事実です。
崩れ落ちた屋根と天井(2018年撮影)
コスラエ太郎は東京の近代的な高層ビルにある
エアコンも、きれいなトイレも、
エレベーターもある職場から、
突然このワイルドな職場にやって来ました。
カエル、ヤモリ、トカゲ、ネズミは同僚、
停電は当たり前、
強風の日には吹き飛ばされるのではないかとドキドキし、
帰宅の際にはデスクの上に雨漏り用のバケツを
置いてから帰るのが日課でした。
帰宅時にはデスクの上に雨漏り用のバケツ(2017年撮影)
外灯がないため、暗くなってから職場を出ると
鍵をかけられないほど真っ暗でしたが、
空を見上げると満点の星空がありました。
ド田舎ですがとても愛着がありましたので、
この事務所がなくなるのは残念です。
まだこの伝統建築の事務所は
取り壊されていませんので、
コスラエにいらしたらぜひ一目見て
写真に収めてくださいね。
カット・ファ・オーシュン!(またね!)
英語名はKosrae Visitors Bureau
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