今月のダイバー ボートレーサーカップル水摩 敦さん、滝澤 友恵さん

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今月のダイバー ボートレーサーカップル水摩 敦さん、滝澤 友恵さん

夫婦でレースもダイビングも、
感動を共有するボートレーサー

文=須賀 潮美 人物撮影=山本遊児

なんでもいっしょ、息の合ったレーサーカップル

「僕らはなんでもいっしょにするんですよ。ダイビングもいっしょに始めました」と言う水摩敦さん。その横顔を優しく微笑んで見つめる滝澤友恵さん。仲睦まじいお2人は、ともにボートレーサーとして活躍するご夫妻だ。ボートレースは予選から優勝戦までおよそ4~6日を一節として、全国24か所のボートレース場で開催される。A1クラスで活躍する水摩さんは、G1レースや一般戦を中心に、滝澤さんは一般戦や女子レースなどを中心に、それぞれ全国を転戦する。スケジュールが合わないときは、顔を合わせるのは1か月に3日程度。「だからいっしょにいられる時は、なんでもいっしょにするんです」と顔を見合わせた。
お2人がダイビングを始めたのは、結婚直後の4年前。海が大好きな水摩さんが「ダイビングをやりたい」と切り出した。ところが滝澤さんは、最初はあまり乗り気ではなかったという。
「興味がなかったんですよ。ダイビングはお金がかかりそうですし。でも半ば強制的に、まぁ仕方がないという感じで講習を受けに行ったんです」
あまり乗り気ではなかった上、海洋実習の1本目で、泳げるにもかかわらず、レギュレーターをくわえた途端、溺れてしまった。
「水の中で息をする意識がなくって、うまく吸えなかったんです。マニュアルには急浮上したらいけないと書いてあったから、足が着く場所だったのに浮上したら死んじゃうかもって、パニックに。『無理です。お金も返さなくていいです。もう帰ります』って上がってしまったんです。でも、だいじょうぶだからと再び手を引かれて潜ったら、息がうまく吸えて。『あ、息ができるんだ』と思ったら、そこから火がつきましたよ」

いっぽう水摩さんは、滝澤さんが慌てる姿を見ても「だいじょうぶ。彼女はダイビングが好きになる」と冷静に見ていた。
「絶対ハマるってわかっていました。女性ボートレーサーは普通の女性よりも活発ですし、集中力もスゴイですから。夢中になった姿を見て『ほら、言った通りやん』って」

もちろんバディはご夫妻で。石垣島でダイビングを楽しむお2人(写真=本人提供)

どのコースから出走しても、攻めの姿勢を崩さない水摩さん

以後ダイビングは2人の共通の趣味となり、レーススケジュールが発表されると、お互いの予定を確認し、休みが合うと大好きな石垣島へ。石垣島は島も人も町並みも、すべてが気に入り、これまで何度も訪れている。
「もちろん海も大好きで、1日3ダイブは当たり前です。休み時間はボートから飛び込んだり、スノーケリングをしたり、みっちりです」と滝澤さん。2人とも地形派ダイバーという点も共通している。
「トンネルの中に入ったり、ホールに光が差し込んでいるのを見たりすると、スゴイなと思いますね。ダイビングボートで移動中は、『今日は風が強くて水面が荒れているな』とか、穏やかな海面のときは『ここで全速ターンをしたら決まるね』と普通の夫婦では考えられない会話をしたりしています」と水摩さん。水面のコンディションをいつも気にするボートレーサーの習性がダイビングでも現れている。 つねに神経を張り巡らせ、レースを戦うお2人がダイビングに共通して感じることは「ダイビング中は、ストレスが消え、何も考えなくていい」ということ。緊張とスピード、一歩間違えば大事故にもつながりかねないレースから解き放たれ、ゆったりとした海のリズムに身を任せると、リフレッシュでき、新たな活力が得られると感じている。

夫婦でお互いに好影響を与え上を目指す

年、7月に石垣島を訪れた水摩さん&滝澤さんは、同じように夫婦でダイビングを楽しむ80代のカップルと出会い、2人にとって憧れの存在となった。
「もう、スゴイんですよ。奥さんは歩けないくらい膝が悪いのに、海の中にはシャンシャン潜る(笑)。年を取っても2人で助け合って潜れるなんて羨ましいですよ」と感動する水摩さん。
「80代カップルもなんでもいっしょにするそうで『夫婦で同じことができるっていいですね』と話していました。私たちはレーサー同士、レースの喜びは誰よりもわかり合える。ダイビングも同じで、ダイバー同士だから、同じ発見ができ、感動を分かち合えるんです」と滝澤さん。ダイビングをいっしょにすることがお互いの絆を深め、レースにも好影響を与えているのだろう。
「夫婦はレースも似てくるといわれるんですけど、旦那さんがいちばんのお手本で、彼を目指せばA1に上がれるかもしれない。一歩一歩成長できている実感があります」と滝澤さん。そして、うなずく水摩さん。息の合ったお2人は顔を見合わせると、同じタイミングで微笑んだ。

ミニボートピア嘉麻

福岡県嘉麻市岩崎字折口63-17
Tel.0948-42-8882
HP:http://mbp-kama.jp/

01,ミニボートピア嘉麻。オープンして2年の新しい施設
02,一般席。客席の前後の壁面に設置された大型モニターでレースが映し出される
03,自動販売機コーナーも充実。テラスへも通じていて開放感もある
04,最大4名。グループでレースが楽しめると人気の有料個室(デイタイム3,500円)

福岡県嘉麻市に筑豊地区初の場外舟券発売場として、平成24年にオープン。ボートレース芦屋(福岡県)が開催する全レースをはじめ、全国のSGやG1などのビックレース、女子レース、一般レースなど、4~5場の舟券を年間最大350日発売する。人気のサンライズレースやナイターレースの舟券も発売し、昼夜を問わずレースが楽しめる。168席のゆったりした一般席(無料)、プライベート感が保たれた有料席、有料個室などがある。高台に建ち開放的な雰囲気の施設には、子供連れでも楽しく過ごせる芝生広場や441台収容の無料駐車場も完備され、連日地元のボートレースファンが詰めかけている。