熊野灘が熱い!九鬼でダイビング

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熊野灘が熱い!九鬼でダイビング

熊野灘が熱い!九鬼

紀伊半島の東海岸、三重県の九鬼が、熊野灘のニューフェイスとして頭角を現している。
屋内温水プール、ダイビング専用クルーザー、ゆったりした作りのクラブハウスなど、行き届いた施設をベースに潜るのは、入り組んだ海岸線と奥深い湾が育む生物豊富な海。
中部・京阪神地方からの週末トリップ先にもぴったりだ。
写真と文=赤木 正和 モデル=森田 菜月

海と森と、両方の恵みを受けて命豊かな海が生まれた

三重県南部、尾鷲と熊野の境目に位置する九鬼は、戦国時代の「九鬼水軍」発祥地の地として知られている。海岸線が入り組み、周囲を深い山々に囲まれた地勢は、軍用船団を守るのに適していたからだろう。徳川時代は千石船の寄港地の1つであり、現在も良港として漁業を支えている。
九鬼では、熊野灘を回り込んだ黒潮によって栄養分豊かな深層水が浅場に送り込まれ、多くの海洋生物たちを育む。また、森に囲まれた湾は、海岸線のすぐそばまで広葉樹林が広がっているので、落葉がもたらす豊かな水が海に流れ込む。森と海は繋がっているとよくいわれるが、山から流れ込む栄養分豊富な水と、黒潮がもたらす深層水、2つがほどよくブレンドされて、九鬼の豊かな生態系は支えられているのだ。


左上:ボートはダイビング専用クルーザーだからエントリーもエグジットも楽々
右上:九鬼の海はウミウシの楽園でもある 右下:大きなトサカに隠れていたオルトマンワラエビ


ネコザメを発見!そっと近寄ってじっくり観察

九鬼で本格的なレジャーダイビングがスタートしたのは、5年前。現地には、充実した施設を持つダイビングサービス〈mtk〉があり、講習・体験ダイビングからファンダイビングまでしっかりサポートしてくれる。ポイントは10か所以上。いずれも船で15分以内なので、船に弱い人にも安心だ。
入り組んだリアス式の海岸線は自然の防波堤となり、どんな風向きのときでも、穏やかなポイントを作ってくれている。回遊魚が回る外洋ポイントから、起伏に富んだ地形ポイント、初心者から楽しめる内湾ポイントまで、バリエーションも豊富だ。


左上: たくさんのキンギョハナダイを見ることができるが、岩棚ではこんな姿も
右上:標準和名のわからないイソハゼの仲間発見
左下:巨大なミヤコウミウシをいたるところで見た 右下:ハナオトメウミウシもいた


ソフトコーラルで海中はカラフル!

この海域には水揚げ高の大きい定置網が入れられることからもわかるように、全般的に魚影が濃く、ダイビングポイントでもさまざまな魚種が確認できる。取材時にはキンギョハナダイが乱舞し、ネコザメも多く見られた。
初夏から秋にかけては透明度も上がり、回遊魚たちが沿岸に近づき、ダイナミックな外洋ポイントが絶好のシーズンとなる。今からの季節は、南からの季節風が遮られることが多くなるため、内湾のポイントも含め、ベストシーズンといえるだろう。


左:ムチヤギにうまく擬態するイボイソバナガ二
右:キンギョハナダイが乱舞する


左上:コノハミドリガイもちょっと大きめ
左下:カサゴの仲間もいろいろ見られる。コクチフサカサゴを発見
右:ソフトコーラルはカラフルさ満開、百花繚乱

快適にダイビングを楽しめる環境

九鬼では、快適なダイビングクルーザーと、ウエットスーツのままでも入れる温水槽など、ストレスなくダイビングが楽しめる環境が用意されている。これからダイビングを始めようという人たちには講習に最適な屋内温水プールがうれしい。海と施設が連動して、充実したダイビングを楽しませてくれる、九鬼はそんな場所だ。


2隻のダイビング専用クルーザーが穏やかな湾内に停泊


2段階水深でスキルアップを図れる屋内温水プール


左:ナイトロックス公認充填所だから、32%、36%Nitroxを常備
右:アフターダイブは海を眺めながら温浴

ダイビングポイントガイド

九鬼ダイビングポイントマップ

◉アカオジ (ボートで10分)
初級〜 水深>>平均14m・最大18m 流れ>>ほとんどなし
大きな根やゴロタがあり、壁全面がソフトコーラルで覆われていて、とてもきれい。甲殻類やウミウシなどのマクロ生物も豊富。中層では、カラフルな魚たちも乱舞

◉九鬼崎(ボートで7分)
中級〜 水深>>平均12m・最大20m 流れ>>時にあり
大きなゴロタが重なり合う地形で、潮通しが良く透明度も非常に良い。回遊魚が多く見られ、ダイナミックなシーンに出会えるかも!

◉殿浜 (ボートで5分)
初級〜 水深>>平均16m・最大20m 流れ>>時にあり
2015年シーズンにオープンの新ポイント。切りだった大きな根やゴロタがあり、甲殻類やウミウシが豊富。ポイント全体が、ソフトコーラルに覆われ、カラフルなイメージ

Information

Topic:U/Wフォトセミナーを定期開催中

mtkでは、水中写真やビデオにも力を入れている。今シーズンからは定期的に水中写真講座を開催中だ。講師は大阪芸術大学写真学科客員教授でもある赤木正和カメラマン。
興味のある人は日程など、直接問い合わせてみよう。

U/Wフォトセミナー
3月28〜29日に開かれた 赤木正和カメラマンの水中写真講座には〈ソットマリノ 豊田店〉の皆さんが参加


ダイビングサービス
mtk

三重県尾鷲市九鬼町969-16
Tel.&Fax.0597-29-2088 Mail:club-mtk.com

九鬼唯一のダイビングサービス。2隻のダイビングクルーザーが係留された港の上、海抜15mほどの高台に位置するクラブハウスまでは、モノレール状のキャリアカーが器材やタンクを運んでくれる。クラブハウス群には3つのレクチャールームがあり、ショップ単位で利用できる。屋内温水プールは2段階水深なので、初心者の潜降浮上トレーニングや中級者のスキルアップにも最適だ。三重県初のナイトロックス公認充填所でもあり、ミックスガスのブレンドも自由自在。よくぞここまで、という設備と居心地のよさには脱帽だ