今月のダイバー ボートレーサー藤崎 小百合さん

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今月のダイバー ボートレーサー藤崎 小百合さん

 

地元の鹿児島の海は最高です!

インタビュー◉須賀 潮美 人物撮影◉加藤 文雄

地元の鹿児島でダイビング

最高速度は時速約80㎞。水面ぎりぎりを走るボートレーサーの体感速度は、時速120㎞にもなるという。安全ベルトもないボートを操り、全速でターンマークに突っ込み、180度旋回する。強力な波の衝撃や遠心力(G)を受けながら、時にはぶつかりながら他艇を出し抜き、順位争いに勝たなければならない。ボートレースは激しいバトルから水上の格闘技といわれる。2004年にデビューした藤崎小百合選手は、レーサー歴10年を超える中堅女性レーサーとして活躍する。きゃしゃでにこやかにほほえむ姿は、過酷な世界で戦うボートレーサーには見えない。
「よくそう言われますね。ダイビングに行くときも、ボートレーサーであることは敢えて言わないんです。仕事を離れるための趣味ですから『自営業なので時間の自由が利くんです。アハハ』とお茶を濁しています」
前々から興味のあったダイビングを友人に勧められて始めたという。講習地も友人が勧めるサイパンを選んだ。海に潜ると目の前に生き物が現れ、その近さに驚いた。最初は緊張したものの、本数を重ねるうちに水中でもリラックスできるようになり、ダイビングがどんどん好きになった。
「講習は高校時代の友人と、現地でいっしょになった女性の3人で受けました。インストラクターもいい人で、とにかく楽しかったんです」
その言葉どおり、講習中のスナップや出会った生き物の切り抜き写真などを組み合わせて、1冊のアルバムを作っている。アルバムからは、楽しかった講習の様子がありありと伝わってくる。


サイパンでのCカード講習の思い出が詰まったアルバム

すぐに次に潜りたいと思った藤崎さんは、インターネットや雑誌で情報を収集。すると、地元の鹿児島県でもダイビングができることを知った。
「ダイビングは沖縄や海外のイメージだったので、鹿児島でダイビングできることは知らなかったんです。潜ったら海が青くてきれいで。『鹿児島、最高!』って思いました」
ショップは自宅近くまで送迎してくれ、しかも料金もリーズナブル。気軽にダイビングに行けることから、水中カメラも買ってアドバンス講習も受けた。
「インストラクターから撮り方も教わりました。ズームは使わず寄って撮るのがコツですね。だけど最初の頃は中性浮力がうまくできずに、息を吸うと浮いてしまい、吐くと沈んでしまい、苦労しました(笑)」
時間ができればダイビングに行きたいと考えている藤崎さんは、ログブックをいつでも取り出せる場所に置いている。

年末に向けてストイックにレースに臨む

高校卒業後OLをしていた藤崎さんは、ボートレースを題材にした漫画『モンキーターン』を読んで、レーサーを目指すことを決めた。とはいえレーサーになるには、厳しいことで定評のある「やまと学校」で1年間、体力強化に加え、乗艇、エンジンやプロペラの整備、ボートレースの知識などをたたき込まれる。「それまであまり運動もしたことがなく、苦労の連続でした」とニコニコと語る藤崎さん。外見とはうらはらに強いメンタルの持ち主なのだろう。
ボートレースはレーサーの乗艇技術もさることながら、使用するボートやエンジン、プロペラの良し悪しが勝敗に大きく影響する。とくに重要なのがエンジンで、それまで出走したレースの勝率が示され、どのエンジンを使用するかは、レース一節ごとに前日の抽選で決められる。
「直近で優勝した時は、いちばん成績のいいエンジンを引き当てることができました。エンジンがいいと走った時の感覚が違います。反応がよく、レバーを握っただけで思いどおりに走ってくれます。いいエンジンやプロペラを引き当てるとともに、レース場の特徴や天候、自分の使いやすい状態などを考えながら、いかにベストコンディションに仕上げられるかにかかっていますから、調整は手を抜きません」
今年の目標は、年末に開催される「クイーンズクライマックス」(賞金女王決定戦)に出場すること。そのために趣味のダイビングも自粛して、レースに集中しているという。
「今年は私の所属支部である福岡で開催されるんです。出場するためには、フライング※をせずに、できるだけ多くのレースに出走することも大事なので、一走一走、集中して臨むことを心がけています」
「クイーンズクライマックス」決定戦に出走できるのは、その年の獲得賞金ランキング上位12名のみ。藤崎さんは6月15日現在、賞金総額が1千万円を超え、女子レーサー202名中、13位につけている。年末に向けての活躍が楽しみだ。
※ボートレースでは規定時間から1秒以内にスタートラインを通過しなければならない。フライングした場合、一定期間の出場停止となる。フライング1本目なら30日、同じ期のうちに2本目を切ると60日間で、合計90日間出場停止となる。



藤崎選手の出走予定
7月9~14日平和島、8月4〜9日丸亀に出走予定。以後のスケジュールはボートレース公式サイトの「ボートレーサー検索」で確認できる。
www.boatrace.jp

01,1階には55インチのモニターが設置され、臨場感のあるレース観戦ができる 02,アーケードの中にあり、気軽に入れる「ミニボートピア天文館」 03,大型モニター設置の3階の有料自由席は全50席(利用料1,000円)
04,2階のプレミアムフロアは28席。個別卓上モニターもあり、フリードリンク制(利用料3,000円)

ミニボートピア天文館

鹿児島市千日町14-27 (天文館G3アーケード内リッチモンドホテル隣)
Tel.099-806-1777
http://bp-kinpo.jp/info/minitenmon/

鹿児島一の繁華街である天文館のアーケードの中にある「ミニボートピア天文館」。ボートレース芦屋と大村で開催する全レースをはじめ、全国で展開されるSG、GⅠやナイターレースなどの舟券を年間350日以上、1日最大6場、72レースを発売する。今年4月にリニューアルオープンしたばかりで、一般席は従来の2倍に拡張、2階には個別モニター設置のプレミアムフロア、3階には有料自由席がある。ナイターレースの舟券発売に力を入れ、21:00まで営業している。

SG期間中は、お得なガラポン抽選を行っている。有料席は利用ごとにポイントをためると、10ポインで割引きサービスが受けられる。その他イベントも開催予定。