ダイビング経験本数450本超のボートレーサー 野辺香織さん

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ダイビング経験本数450本超のボートレーサー 野辺香織さん

 

ダイビング経験本数
450本超の ボートレーサー

インタビュー◉須賀 潮美 人物撮影◉戸村 裕行

ビデオで 生き物をじっくり観察しながら潜る

「『月刊ダイバー』の取材を受けるのがうれしくて。好きで読んでいた本に出られるなんて」と満面の笑みを浮かべる野辺香織選手。25歳でダイビングを始め、経験本数は450本を超えるというから、ダイビングに対する本気度がうかがえる。
「レース期間中は、宿舎に『月刊ダイバー』と魚類図鑑を持ち込んで、レースの疲れを癒やしていました。そして次はどこでダイビングしようか、計画したりしていました」
野辺さんはこれまで沖縄本島、西表島、パラオ、マブール島、バリ島、GBR、ベトナム……、世界の海を潜り歩いている。
「いちばん好きなのは西表島です。ダイビングを始める前は、青い海は海外にしかないと思っていたんです。西表島で、こんなにきれいな海が日本にあるんだと感動しました。撮影するのが好きで、ビデオカメラとデジカメの2台持ちで、潜っています」
とくに生き物の行動をじっくり撮影できるビデオが好きという。撮りためた映像を家で再び楽しめるのもビデオが好きな理由だ。
「見つけた生き物がこちらを意識して、カメラの前に現れたり隠れたりして、かくれんぼしているような時はもう楽しすぎますね。GBRではミンククジラも撮影したんですよ」


沖縄本島で出会ったツバメウオの群れ。お気に入りのワンシーン

ボートレースは努力が結果につながる

野辺さんは、高校を卒業すると、すぐにボートレーサーの道に進んだ。しかし、最初の頃は結果が出せずに、このまま続けられるか、迷ったこともあるという。
「なかなか勝てなくて、続けていく自信がありませんでした。第2の人生を考えて、美容師などの資格を取りました。ダイビングを仕事にしようと考えたこともあるんですよ。ですが、経験を積むうちにボートレースが好きになって、長く続けたいと思えるように変わりました。ボートレースは努力したことが結果に出る。その喜びを味わうと、もっといい結果を出そうと前向きになりました」
探究心が旺盛な野辺さんは、ボートレースは知れば知るほど難しく、整備や乗艇技術に加え、体力強化やメンタルトレーニングなど、やるべきことがたくさんあることに気づいた。
「レースに対する姿勢が変わってからは、ダイビングに対する姿勢も変わりました。以前は海に行くのが現実逃避だったんですが、仕事がおもしろくなってからは、レースを頑張るためのものになりました」
ボートレースの醍醐味は、迫力のエンジン音、最高速度80㎞で駆け抜ける爽快感などがあるが、出走する6艇の駆け引きも見逃せない。
「若い頃は勝てないのは運が悪かったと思っていました(笑)。経験値が上がって来ると、作戦を考えるようになりました。コース位置やレース場のコンディション、他の艇の得意戦法を考慮して、作戦を立てて臨んでいます。予想どおりに行かないときは、スピードレースの中で瞬時に判断して、トップを目指す。レース運びがわかってくると、ますます楽しくなり、努力を惜しまなくなりました」


どうしてもサンゴの産卵が見たいと、レースの合間に西表島へ


愛機のビデオカメラとログブック。ログブックには魚のイラストを丹念に書き込んでいる

1か月の欠場を乗り越え、ボートレースに復帰
野辺さんは、オフにはほぼ毎日ジムに通い、1日2時間みっちり身体を鍛える。体調を整え、食生活も改めた。だが、昨年6月、レース中の事故で手首を骨折し、11か月も欠場せざるをえなくなった。
「手がまったく動かなくなって、復帰は難しいかもという状況でした。もうボートに乗れないかもしれないと思うとすごく悲しくなって、私はボートレースが大好きなんだとあらためて気づきました」
必死のリハビリの結果、今年5月、ようやくレースに復帰した。
「けがをする前よりもボートが好きになりました。まだ思うように手が動かない部分もあるんですが、補うために、違う視点で見たり、時間の使い方を変えたり、いろいろ考えるようになったのはプラスかもしれません」
最後に野辺さんに、ダイバー的なボートレースの楽しみ方を聞いてみると、おちゃめな答えが返ってきた。
「徳山ボートレース場(山口県)は、場内にスナメリが入ってくることもあるんです。スナメリを見ると幸運が訪れるといわれていて、私、見たことがあるんですよ。児島ボートレース場(岡山県)では、ボートを停泊するピットの中にカエルアンコウがいたんです。水面からも観察できて、感動しました。あれ!? これってボートレースのことじゃありませんね(笑)」
けがのリハビリ中はダイビングもお休みしていた野辺さん。レースに復帰を果たした今、次はダイビングに復帰し、レースとダイビングの好循環が生まれれば、好成績につながるに違いない。



9月19〜23日 三国に出走予定。
以後のスケジュールはボートレース公式サイトの「ボートレーサー検索」で確認できる。
www.boatrace.jp

01,大型モニターで臨場感あふれるレースが楽しめる自由席(576席) 02,テーブルシートの指定席は全132席(1日2,000円) 03,繭をイメージしたロイヤルルーム「コクーン」は在席投票ができ、快適でプライベートな空間でレースが楽しめる(1日3,000円) 04,国道4号線沿いに立つ「ボートピア栗橋」

ボートピア栗橋

埼玉県久喜市栗橋東6-204-17
Tel.0480-55-1300
www.boatrace-toda.jp/kurihashi

1日最大8場の舟券を発売する。昨年9月にリニューアルし、映像モニターの総数は660にものぼる。5階まであるフロアは、2&3階は一般席、4階はゆったりとしたシートの有料席やグループルーム、5階のVIPフロアには、団体個室のロイヤルルームをはじめ5つのタイプのブースがあり、質の高い空間を提供する。1階のインフォメーションコーナーでは、初心者向けのガイダンスも行っており、ボートレースアドバイザーが、施設の案内、舟券の購入方法、レースの楽しみ方などを教えてくれる。毎日朝10時からの開館で、入館料は無料、年間360日営業。

ボートレース好きの蛭子能収さんなど著名人や、現役ボートレーサーによるトークショーなど、ファン感謝イベントを随時開催。詳しくはHPで確認